内村鑑三とカール・バルト。
キリスト者でありながらキリスト教を最も厳しく批判した二人の思想を継承し、聖書の終末論を徹底して読み解き、西欧近代主義、宗教原理主義を超えた21世紀の「非戦論」構築に挑む、俊英の根源的思索。
終戦4ヵ月前、沖縄に向かった「戦艦大和」は米軍の集中砲火を浴びて爆発・沈没した。
奇跡の生還を遂げ、現存する80人の人々と遺族たちの証言により、帰還するまでを再現。
いまなぜ少国民なのか。
教育……その恐ろしさ、戦時を語り現代も告発。
「あの戦争は日本人にとってなんであったのか、あの強制された理不尽な体験は何ものも残さず、跡形もなく消去されてしまったのか。
戦争体験が体系的に思想化され、組織され、骨肉化されなかったことを本当に口惜しく思う。
同時代に生きてきたものとして、それができなかった無力さを思い知らされる。
私自身、いま、組織による闘いとは別に、改めて自立した個の闘い方をせっぱつまった思いで模索している。
」――著者。
戦後一般化した国家観と歴史観の批判を通して、現代日本の新しい展望をひらく書。
現在の日本社会で起きている問題や言論状況に直接関わる論稿と近代日本の歴史に見られる様々なテーマのなかで、それについての認識がそのまま現代日本の諸問題に関わってくるような事柄について論稿から成る。
栄養失調の孤児、強姦され妊娠した女たち、戦争被害をまともに受けた引揚者たちの過酷な戦後を追跡する。
隠された戦後史の証言。
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